09■初めて2級による障害厚生年金

初めて2級による障害厚生年金とは何ですか


 昭和60年の法改正前は、一つの傷病によって一定の障害の状態となった場合に障害年金が支給されることとされていました。したがって傷病が複数発生し、そのうち一つ一つの傷病による障害では障害等級に該当する程度の障害の状態にない場合には、たとえ、その傷病のすべてが厚生年金保険に加入中のものであっても障害年金は支給されませんでした。

 障害年金が複数発生する場合に、両者を併合した障害の状態によって障害年金を支給する、というしくみがありますが、この併合認定の対象とされる障害年金は、昭和60年法改正前は、1級から3級までのすべてが含まれていましたが、基礎年金制度の創設により障害基礎年金と整合性を図る必要から併合認定が行われるのは、障害の状態が1級及び2級であるもの(過去に1級または2級であったものを含みます)に限られることとなりました。

 このようなことや、従来の国民年金において20歳前の比較的軽度の障害と被保険者期間中の比較的軽度な障害を併せて2級以上の障害等級に該当しているときは、障害年金が支給されていたことを考慮して設けられたのが、基準傷病による障害厚生年金の制度です。

 この基準傷病による障害厚生年金の制度、いわゆる「初めて2級による障害厚生年金」とは、厚生年金保険の被保険者期間中に初診日のある傷病(以下「基準傷病」といいます)による障害と基準傷病の初診目前にある傷病と併合して、初めて1級または2級に該当する障害の状態になったときに、障害厚生年金を支給するというものです。

 この基準傷病による障害厚生年金の受給権が発生するのは、基準傷病に係る障害認定日以後65歳に達する日の前日までの間に初めて1級または2級の障害の状態に該当するに至ったときです。また基準傷病に係る初診日の前日において一定の保険料納付要件を満たしていることが必要です。

 このように、複数の障害の程度を認定することを「伴合認定」といっています。

 なお併合認定を行っても3級程度の障害の状態であれば、厚生年金保険法に基づく併合認定は行われません。 

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