12■障害厚生年金の併給調整

 受給していた障害厚生年金の他に、新たな障害厚生年金は支給されますか。


 障害厚生年金(障害等級の1級または2級に該当するもの)を受給しながら会社勤めをしている人が、他の傷病が原因で新たな障害の状態になった場合その障害についても障害厚生年金(障害等級の1級または2級に該当するもの)が受けられるようなケースも生じます。

 厚生年金保険では、同一の者が二つ以上の年金給付を受ける権利を取得したときは、原則として、その者の選択により、いずれか一つを支給し他のものは支給停止することになっています。

 しかし、被保険者期間中に前後して障害を受けたとき、例えば、はじめに右腕を失い、後に左腕を失ったとき、障害者全体としてみれば、両上肢を失ったことになり1級相当の障害状態にあるのに、それれぞれの障害について別々に2級の障害認定をし、前述のように、その者の選択により一方のみを支給するのでは不合理であるということから、次のような措置が講じられます。

 すなわち前後の障害を併合した障害状態に相当する等級の障害厚生年金を支給する必要があるので、後に発生した障害の障害認定日に、前後の障害を併せて障害の状態を認定し、以後、新たな等級の障害厚生年金を支給することになっています。

 他方、それまで支給されていた障害惇生年金を受ける権利は消滅します。

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