01■これから裁定請求(申請)される方[1]

書類の作成には細心の注意を


 一般の方は行政側の福祉政策や窓口の態度について、いまだに「障害者には親切・丁寧である」という幻想をいだいています。

 そのため提出書類の書き方については無頓着すぎる傾向があります。

 すなわち心理的に余裕がないという事情も手伝い、ほとんどの方は記述を求められている事項に対して、なにも考えず、ただ文字を事務的に埋めていくだけです。

 しかし、これでは本人の予想を裏切る事態が往々にして発生することがあります。

 以下に、上記の件を如実に示す相談者の例(当事務所に送信されたメール)を紹介します。


1 「病歴・就労状況等申立書」にあります平成2年8月に約1ヶ月入院されたとのことですが、その病名が不明のため、受診状況等証明書をお取り下さい。

2 診断書(4)欄に慢性糸球体腎炎とありますので、それについての「病歴・就労状況等申立書」、受診状況等証明書をお取り下さい。

3 診断書についてですが、平成2、3年の資料が保存されていないため初診年月日の記載の根拠となるものが御座いましたら、参考資料として添付願います。ない場合はその旨の申し立てをお願いします。

4 診断書(3)欄の平成2年11月頃本人の申し立てとありますので平成2年11月中に他院にて診断を受けていると思われます。その時は受診状況等証明書をお取りいただきまた「病歴・就労状況等申立書」も別途ご提出下さるようお願いします。


 上記の4項目にわたる文面は一人の申請者に対して照会されたもので提出した書類が本人に差し戻され、さらに詳細な報告を行政側より求められた実例です。

 この場合、提出を求められたすべての書類がそろわなければ、仮にそろったとしてもそれぞれの書類が行政側の条件を満たすものでなければ障害年金の受給はむずかしいことになります。

 この方は最初の提出書類において、事実をありのままに(つまり言葉は悪いですが「バカ正直に」)書きすぎたために、かえって、こと細かく書類を提出させられるハメとなってしまいました。

 たとえば大学受験においては予備校等で合格答案作成のための講座が設けられているように、障害年金の提出書類についても、それなりに急所をおさえた書き方があるのです。

 したがって提出書類の作成に当たっては、十分に検討を重ね、注意のうえにも注意を払い、悔いを残さないような請求をする必要があります。

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