04■障害手当金の落とし穴

障害手当金の請求は慎重に


 障害手当金については、特に聴力障害の方から多く相談を受けますが「請求できるものならば、とりあえず請求でもしてみようか」という甘い認識しかもっていない方が少なくありません。

 たしかに相談者のなかには、請求をすれば実際に障害手当金が支給されるであろう方もいますが、ほとんどの方は慎重さに欠けています。

 というのは、法律の建前では、障害手当金は症状固定の障害に対して支給されることになっているため、一度、障害手当金を受給してしまうとその後、障害の程度が障害「年金」に該当するほどに悪化しても、同一の障害について給付を受けることはできなくなってしまうからです。

 たとえば右の耳は障害等級表にも該当せず、左の耳が障害手当金に該当する程度であったとします。

 この場合、障害手当金を受給してしまうと、その後、不幸にして右の耳も悪化し、両耳で聴力を計った結果、障害年金を受給できるほどの状態であっても聴力障害として障害年金を受けることはできません。

 これが当初から障害「年金」ですと、その後、障害の程度が悪化した場合にはたとえば3級から2級へ改定請求をすることができます。

 したがって生活に切羽詰まっていない方の場合、障害手当金の請求については慎重に検討されることをおすすめします。

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