04■日本年金機構の審査の実態

平然とウソをつく年金事務所の実例


 Hさんは、障害の状態が3級にも該当しないという理由で、申請した年金が不支給でした。

 そこで、Hさんの審査請求(不服申立)を行う前に、管轄年金事務所である八王子年金事務所に対して、その理由を照会しました。

 その結果、八王子年金事務所から届いた回答は、下の画像のとおり、「認定医が行った判定の理由については答えられない」というものでした。

八王子年金事務所からの最初の回答
判定に至った具体的な根拠ないし理由等についてはお答えできません

 しかし、私はこれまで過去にも、八王子年金事務所に送付したものと同一内容の文書により、他の多くの年金事務所に照会を行い、それぞれの年金事務所から、判定に至る根拠や理由について回答を得ておりました。

 そもそも処分理由について、申請者に、日本年金機構へ根拠となる法律まで含めて詳細な説明を受けるように指示しているのは社会保険審査官(不服申立を専門に扱う役人)です。

 社会保険審査官は厚労省の一組織ですが、日本年金機構は厚労省の実務を行う民間の委任機関にすぎません。

次は、この件のたとえ話です。
電気掃除機が故障したので、メーカーの本社に電話をしたところ、修理の問い合わせ先として、専門部門を紹介されました。
そこで、本社からの紹介なので、当然、修理を前提で専門部門に電話をしたところ、
「そんなのやってね〜よ!」
と、門前払いを喰らいました。

皆さん、このとき、どのように反応されるでしょうか?
まず、唖然、愕然とされることでしょう。
「衝撃」と言っても過言でないほどのショックを受けるはずですね。
実際、私の場合、それほどの衝撃を八王子年金事務所から受けてしまいました!!

 したがって、八王子年金事務所による回答が信義にもとる行為であるのは明白であったので、各年金事務所からの回答をコピーして八王子年金事務所に突き付けました。

 その結果、八王子年金事務所は前言を翻し、下の画像のとおり、判定に至った理由をあわてて回答してきました。

八王子年金事務所からの前言を翻す回答
ちゃんとお答えできるじゃありませんか!!

 ところで、不支給に係る処分理由について、この翌年には、大阪地裁が「処分の詳しい理由を明らかにしていない国の対応は違法」との判断を示し、厚労省も「判決を踏まえ、障害基礎年金の受給者への通知を分かりやすくできるよう検討する」とのコメントを出しています。

 以上の事例のように、社会保険労務士に対しても平然と大ウソをつく年金事務所もありますので、一般の方々は年金事務所の−−特に不審を抱かせるような−−弁にはくれぐれもご注意ください。

 

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