01■社会保険審査官決定結果

平成28年に当事務所が扱った審査請求
(不服申立)事件の結果は下記のとおりです 。


容認 2件 肢体 1件
精神 1件
審査請求取り下げによる処分変更
(実質的容認)
0件  
結果待ち 4件
棄却 1件
→平成27年までの審査請求の結果はこちら
→平成27年までの再審査請求の結果はこちら

 以上の審査請求は、すべてインターネットを通じて、全国の方から依頼を受けて行ったものですが、この結果に対して、私自身は強い不満があります。

 「社会保険審査官(以下「審査官」)は裁判官のように公正な審理を行うもの」と普通はだれもが思いますしそう信じています。

 その姿勢こそが審査官の本来の健全な姿であり大前提のはずだからです。

 しかし実際は、極端に行政寄りの審査官が大勢いることに、驚きと強い憤りを禁じ得ません。

 上記の「審査請求取り下げによる処分変更」はその典型的な例で、明らかに行政側の処分が誤っていると判断された場合に、行政寄り審査官が用いる常套手段です。

 また棄却された1件の審査請求については、依頼人の不服が絶対に認められるものと、200パーセントもの自信があった事件でした。

 したがって決定書の主文「この審査請求を棄却する」という文面には「唖然」「呆然」「開いた口が塞がらぬ」の連続でしたが、どの審査官も、当方が正否を分ける問題として提起・主張している争点には反論どころか、ひと言も触れず、敢えて言及を避け些末で理不尽な棄却理由の展開に終始しておりました。

 このように審査官が平然と公平・中立を欠く決定を行う理由は

  1. 地方の審査官は社会保険の担当職員から任命されることが通例であるため、昨日まで自分の上司や同僚だった者が行った処分を個人的な心情としては否定しにくいこと

  2. 中央の本省の判断に敢えて逆らう決定を行っても自身にメリットはなく、本省の判断とは異なる決定を行うことにより、これまで順当に歩んできた道を失いたくないことにあります。

 審査官にとっては、我が身の将来を穏便に迎えることが最優先であり、審査請求人の明日の生活がかかっている切実な問題など、知ったことではないのです。


全国の障害者・障害者団体の皆様!!

 皆様は、社会保険「審査官」という言葉の響きに惑わされ、審査官に対しては、裁判官に準じた見方をしてしまいます。

 しかし、ほとんどの審査官は、審査請求を棄却することが本来の職務であるかのように思い込んでおり、棄却を大前提に「いかなる理由をコジつけて棄却するか」だけを考え、処理に当たっているのが連中の偽らざる実態です!

 連中は棄却のためには手段を選びません・・・

 また、どうしても棄却理由がみつからない場合は、イヤガラセに決定を延々と引き延ばす者もいます!

 まさに 悪代官 の呼称が相応しい行為です。

 したがって現在の審査官の行為は世間から寄せられている信頼を見事に裏切るものです。

 裁判官と審査官は、似て非なるもの、その実態は似ても似つかぬものと言えましょう。

 以上のことを、最前線で闘ってきた経験から、私は肌にヒシヒシと感じます。

 この審査官の制度については、平成10年7月28日付朝日新聞(夕刊)のコラムにおいても、根本的な改善の必要性が提起されています。

 このような実状のなかで当事務所の上記の結果は、むしろ「大健闘」と言われてよいかもしれません。

 したがって一般の人が自分の手で審査請求を行った場合、そのほとんどが棄却されてしまうことになります。

 つまり私はプロですから、行政通達、資料等を調べ上げ、論理的に不服を主張して、審査官が棄却できない段階にまで結論を導きますが、一般の人の場合は、審査請求書の小さな欄に、ただ不平と不満だけを書いて済ませるため、結果的にその差が命運を分けてしまうことになります。

 一般の人にとって、審査請求とは−−それを裁判に例えるならば−−弁護士抜きの状態で、被告とではなく、不公平な裁判官本人と闘うようなものです!

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